新型コロナウイルスと歯周病について

いまもなお、新型コロナウイルスが世界中に猛威をふるっています。

様々な感染症対策が取りざたされていますが、その中の一つに歯周病治療などお口の中の衛生管理や口腔ケアをすることで、新型コロナウイルスの感染や重症化のリスクを低下させられる可能性があるようだと報告されてきています。

ウィルスの感染は主に目と鼻と口から感染が起こります。しかし体内で感染が起こるかどうかは、ウィルスが体内の粘膜細胞の中に入り込むかどうかによって決まります。

お口の中の口腔清掃を怠ると、細菌や毒性物質が上皮細胞を破壊します。これが歯周病の始まりです。日本人の8割が罹患しているといわれています。

歯周病になると歯肉が腫れて歯ぐきから血が出てきます。細菌や毒性物質が歯周病で出血しているところから血管に侵入し全身に拡散します。このように血流の中に菌が入り込んでしまう病気を『菌血症』といいます。

この菌血症が新型コロナウイルスと深い関連性があるといわれています。

口腔内の細菌やエンドトキシンなどの毒性物質が最初に到達するのは心臓と肺です。菌血症が発症している人がウィルスに感染すると、混合感染による肺炎のリスクが高まるといわれています。唾液1mlあたりに1億個もの細菌がふくまれているので、唾液を誤嚥することで誤嚥性肺炎に関係します。

記憶にも新しいと思いますが、2003年に世界中で流行した『SARS-1』の時の研究からも、コロナウイルスが細菌と混合感染することで重症化することがわかっています。

最初にウィルス性肺炎がおこり、それに反応して免疫系が異常をおこし、正常細胞を攻撃し、そこに細菌がやってきて重症化していくのです。

米国からの報告では、24歳の健康な若者50人に、3週間にわたり歯磨きを中止すると、血中からの発症率が56%でエンドトキシンが出てきたということです。その後の口腔清掃により回復しています。歯科疾患が原因で菌血症やエンドトキシン血症を発症している人が新型コロナウイルスに感染すると免疫暴走の危険性が増加します。

 糖尿病患者の多くは歯周病をもっており、2~3割の人が、常時菌血症を起こしています。血中にグルコースが多い(高血糖)状態では、たとえ免疫系が働いたとしても菌が簡単にはクリアにならず、肺に到達して悪化させてしまいます。

口腔内の健康を、新型コロナウイルス感染症への大切な対策として、ご自身での口腔清掃と歯科医院におけるプロフェッショナルケアでお口の中を強化していきましょう。

光明地駅から徒歩2分医療法人
のはら歯科クリニック
医療法人のはら歯科クリニック堺マウスピース矯正センター併設

平日19時
まで診療

個別診療
バリアフリー設計

キッズコーナー設置・おむつ替えシート

駅から
徒歩2分

デジタル
レントゲン

住所
〒590-0138
大阪府堺市南区鴨谷台2-1-7
ダイエーデッキ出口前
電話番号
072-294-8241

診療時間

当クリニックにお車でお越しになる方は、近隣のパーキング(どちらでも可)をご利用のうえ、受付に駐車券をご提示ください

詳しい医院情報はこちら