顎関節症
顎関節症について
「顎が痛い」「口が開きにくい」
「口を開けると音がする」「モノが噛みにくい」といった症状がありませんか?
それは、顎の関節や、顎を動かす咀嚼筋に異常が起こる
『顎関節症』という病気です。
〈症状〉
顎が痛い・・・何もしなくても顎やその周りに痛みがあります。口の開閉で、特に痛みがあり、ちょっと顎を動かしても痛むことがあります。硬いものを食べると顎が痛くなります。
顎が疲れる・・・食べ物を噛んでいると、顎がだるくなります。おしゃべりをしていると顎がくたびれます。
口が大きく開けられない・・・大きな口を開けてのあくびや、リンゴの丸かじりができません。また、人差し指から薬指までの指3本分が入るところまで口が開きません。
口を開けると音がする・・・口を開閉すると、耳の前で耳障りな音が聞こえます。カクッという音や、砂利を踏むような音が聞こえます。
その他の症状・・・頭が重い、頭が締め付けられる感じがする。首筋や肩がこる。
顎関節症の原因は、嚙み合わせやストレス、歯ぎしりなどではないかと指摘されてきましたが、これまでの研究の結果、顎関節症の症状をひとつの原因で説明することは難しく、顎関節症を引き起こす原因には様々なものがあり、患者さま一人一人この組み合わせが異なるのではないかと考えられるようになりました。
顎関節症の治療は、痛みのないほとんどの方はそのまま様子を見ても構いません。一般的には、内服薬による治療や、お口を開く範囲を広げるための関節可動域訓練などの理学療法が中心になります。
他に、スプリント療法(マウスピース)もあります。
【顎関節症の発症に関わる生活習慣】ここに該当する数が多いほどなりやすいです。
- 歯ぎしりをしていると言われたことがある
- 起床時・日中、気がつくと歯を食いしばっていることがある
- 食事の時はいつも左右どちらか決まった方で噛んでいる
- 物事に関して神経質な面がある
- 職場や家庭でストレスを感じることが多い
- 夜の寝つきが悪く、ぐっすり眠れない。途中で目が覚める
顎関節症の多くは、安静にしていれば治っていく病気です。
痛みのある時は顎の安静を保つために、柔らかい食事にし、特に長い間噛まなくていけないもの、硬いものは避けましょう。とにかく顎を安静にすることが一番です。